3つのメインプログラムは3育(知育・徳育・体育)で構成されており,この3育と呼ばれる概念はイギリスの教育学者であるハーバート・スペンサーによって提唱された教育の基本とされています。
知育:思考力や判断力,想像力などの自分で考える力や知的能力を育てる教育を示します。
徳育:自分の中の思いを表現することや相手を想う気持ちを養うための教育を示します。
体育:健康的な体づくりと適切な運動習慣を身につけるための教育を示します。
L A K Iでは3つのメインプログラムや日頃のイベント参加を通して,個々の特性を把握しながら,お子様の3育をバランスよく伸ばしていけるようサポートして参ります。

LEGOプログラミング : 知育

LEGOは様々な形状のブロックをつなげて作ることで,指先の巧緻性を鍛えることができるほか,限られた数と形状のブロックを用いて,身の回りのものやアニメなどから得たアイデアをもとにイメージしたものを実現して行くことで,柔軟な発想力と問題解決能力を身に付けることができます。さらに,建物を建設する感覚で作品を作ることから,近年流行りのマインクラフトと同じ概念の多方面から構造を考えた組み立てにより,空間構成能力が身に付きます。さらに,算数学習への転移効果も報告されています1)。
LEGOプログラミングは,LEGOブロックという親やすさから,お子さまの好奇心が刺激されることで参加しやすく,自分で作ったものが動くことで,ワクワクと何度でも挑戦したくなるプログラムです。未就学児から小学校低学年や高学年まで,個人の習熟度に合わせた難易度設定により,触れることで知る楽しさや、できるうれしさをしっかりと体験することができます。お子さま自身の成功体験からうまれる深い達成感が、次の何かに挑戦する意欲へとつながっていきます。

(参考文献)
1) Hussain, S., Lindh, J., & Shukur, G. (2006). The effect of LEGO Training on Pupils’ School Performance in Mathematics, Problem Solving Ability and Attitude: Swedish Data. Educational Technology & Society, 9 (3), 182-194.

音楽療育 : 徳育

子供にとって音楽は親しみを持ちやすく,楽器の音や触り心地,リズムに合わせて動くことに興味を持たれるお子さまは多いかと思います。実際に,音楽の三要素であるリズム・メロディー・ハーモニーがお子さまの成長に幅広い影響を与えるといった報告2)があります。音楽療育では上記のような音楽の様々な力を利用して,児童の抱えている困りごとの表出を促したり,児童の生活を変化させたりしていきます。音楽療育の効果は具体的に3つの働きに分けられます。
1.生理的作用:音楽を通してリラックスしたり,興奮したりするといった感情の変化。
2.社会的作用:言語や表情,身振りといったコミュニケーション手段を引き出す。
3.心理的作用:感情を表出することにより,ストレスや心に留めた不安を軽減する。
音楽療育を実施する上では,ちょっとした変化も見逃さずに褒めて行くことで,お子さまの表現欲を引き出すプログラムとなっています。正誤で評価されない特別な時間の中で気持ちを表現したことによる達成感が良い刺激となり,他者とのコミュケーション意欲とソーシャルスキルの獲得へと繋がっていきます。

(参考文献)
2)Rie Yokouchi,Satoshi SANADA .(2013).Musical Factors on Emotion and Developmental Aspect of Musical Behavior ‐Knowledge of Musical Support for Children with Pervasive Developmental Disorder‐Reprinted from Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University, Vol.3, March 2013 Technology & Society, 9 (3), 182-194.

体育
スポーツ

スポーツ : 体育

身体を動かす遊びの中で、お子さまの基礎的な身体能力と運動習慣が身につくプログラムです。マットや鉄棒、e-sports systemを使ったビジョントレーニングなど様々なスポーツに取り組みます。鉄棒は手や腕,腹筋といった上半身の運動協調性に寄与し,施設内に設置されることによって運動を習慣化させることに適しています。マット運動は柔軟性や機敏性を養い,身体能力を向上させるほか,日常で突然生じうる危険に遭遇した時,咄嗟に身を守るための体勢をとることに役立ちます。ビジョントレーニングは眼球を動かす筋肉を鍛えることで両眼を使ってものを見る力や,みたものを脳で処理して身体を動かしていく能力を高めます。さらに学力にも有効3)であるとして,近年注目を集めつつあります。
こういった様々な運動はお子さまの運動協調性を養います。実際に,子供は小さい頃からたくさんの身体の動かし方を経験して行くことが,運動協調性を高めることが報告4)されています。身近な運動から楽しく参加することで、健康の維持や咄嗟の危険を回避する能力、何事にも積極的に取り組む意欲へと繋がっていきます。

(参考文献)
3)F,Saito et.al(2020),Effects of vision training for elementary and junior high school students with developmental disabilities. Minutes of Chili Jinran University. 17 015-022. http://id.ndl.go.jp/bib/000007513997
4)Popović, B., Gušić, M., Radanović, D., Andrašić, S., Madić, D. M., Mačak, D., … & Trajković, N. (2020). Evaluation of Gross Motor Coordination and Physical Fitness in Children: Comparison between Soccer and Multisport Activities. International Journal of Environmental Research and Public Health, 17(16), 5902.

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